数多く照明器具がある中、ここまでシンプルに作り上げられたものはあまりないのではないでしょうか。今回ご紹介する「for Flos」は、これ以上ないほど不要なものを削いでいった照明器具です。
「for Flos」のイメージは、誰かが光る筒を持ち上げる光景。クリエイティブ作品を感じさせるアーティスティックなデザインが特徴のインテリアプロダクトとなっています。
詳しくは以下
長さの違う筒が2つ並び、一見するライトには見ません。短い筒が支える側でピンが付いており、それを長い筒に差し込むことで固定する仕様です。差し込む位置は変更することが可能で、25・40・60度の三段階変形となっています。逆に使用せず、床に転がして使用するということも可能ですよね。手で直接持つことで懐中電灯のような役割も果たしてくれそうです。
不要な要素を最低限までなくしたことによって得た、このシンプルな様相のおかげで、ライトという機能がユーザー側の考えによって変化していくという多様性を見つけることに成功している事例ではないでしょうか。この作品を生み出したnendoの作品に今後も注目していきたいと思います。