人間の身体を構成するために必要不可欠な塩。真っ白で小さい粒状の結晶はウユ二塩湖などのように時として広大な自然の美を映し出してくれます。今回ご紹介する「salt years」は、そんな塩を使用してどこか冷たい冬のような退廃的な雰囲気をもつアート作品となっています。
死海で制作が行われている「salt years」。そんなイメージのせいかどことなくどんよりとした雰囲気をまとった作品が多いですが、思わずじっと見てしまうような不思議な魅力をもっています。動画を載せているので、下記よりご覧ください。
詳しくは以下
死海特有の塩結晶化に目を向けた「salt years」。作成したい形のアイテムを死海の中に落とし込み、塩結晶化を待つことで出来上がる仕組みです。ランダウ氏は家族にインスピレーションを受けたものから形で選定したものを死海へと沈み込ませている様子。「salt years」というタイトルの本を発刊する準備もできており、過去15年間にも渡って制作された作品が掲載されるそうです。
真っ白な塩に覆われたオブジェクトは、まるでしんしんと雪が降り積もる中にずっと放置されていたかのように、ひっそりとした冷気をまとっているようにも思えます。哀愁と静謐な美しさをまとった「salt years」が気になる方はぜひチェックしてみてください。
salt sculptures rise after dead sea baptism of everyday objects in salt years