一枚のキャンパスで絵画の世界が完結していることが一般的ですが、今回ご紹介する「レイヤードローイング」は、階層化された複数枚の絵画で一つの世界が完成する今までにないアートです。
中西信弘氏手がける、何十枚ものアクリル板が連なっている様子は美しさに圧倒されてしまいそう。感性豊かな作品をいくつかピックアップしているので、下記よりご覧ください。
詳しくは以下
同じ景色を数分ごとに撮影した50枚の写真をそれぞれアクリル板にプリントし、時間系列順に並べられることによって生じる、わずかな変化が、この絵画の美しさを引き立てています。
中西氏はこのシリーズを経て、曖昧な時間の表現を行うことを試みているそうです。時間という感覚を形に残すことは非常に難しいですが、1分置きに写真を撮影し、それを並べて見えてくる小さな変化こそ、時間を形あるものにできた瞬間と言えるかもしれませんね。中西氏の作品はまだ数多くありますので、ぜひその美しさを堪能してみてください。