世間では不要になったものでも、芸術家たちがもつアートへの情熱と柔軟な発想力によって、はっとするほど美しいアート作品へと昇華されたものは数多く存在します。驚きに満ちた作品は私たちに新しい見解を与えてくれるのではないでしょうか。今回ご紹介する「Book Landscapes」もそのうちの一つになります。
不要になった本が空想的な世界をもつ、美しいアート作品となって蘇っています。
詳しくは以下
本が刻まれ、ページと文字がうねりながら階層化されている様子は地層の断面図を見ているかのよう。時折色のついているページが顔を覗かせて、それが良いアクセントとなっています。そんな本の上に観光にでもきているような雰囲気で、人々が思い思いに行動しています。穴のへりに腰掛けて談笑する人や空を見上げている人。ミニチュアの木や羊も配置されると更に世界観が広がっていきます。自分の中にある世界観を形にすることに全力を傾けている芸術家カイル・カーク・パトリック氏の作品は、世界中から注目を浴びているようです。
本の中につくられたミニチュアの世界。可愛らしく空想的にも見えますが、本当にこんな世界が私たちの知らないどこかで広がっているのではないかと思える妙な現実感。それらの不安定な融合が非常に魅力的な作品「Book Landscapes」の世界観を、それ以外の作品の世界もぜひチェックしてみて下さいね。