毎回、注目のデザイン書籍や写真集、おすすめの本を紹介します。
今回は、「美しい日本のくせ字」です。
人の書く文字というのはなんとも言えない味がある。そんなちょっと癖のある文字を集めて紹介している一風変わった一冊です。
詳しくは以下
”くせ字蒐集家”の井原奈津子氏が、約30年という月日をかけて集めた「くせ字」が紹介されています。有名人から誰が書いたとも分からない字まで、彼女の独特な感性で読み解かれており、はじめはなんだか不思議な感覚になりますが、読み進むにつれて「くせ字」の世界にどっぷりと引き込まれてしまいそう。各文字に対するキャッチの言葉も面白いものが多く、思わず内容をじっくりと読んでしまいます。中には、読解不可能なくせ字や、年代別に移り変わってきた「女子の字」をまとめたページもあり、時代の移り変わりとともに、日本の時代背景も映し出しているかのよう。
それぞれの個性が滲み出る「文字」は癖があればあるほど、奥深い美しさが見えるのかもしれませんね。興味のある方は是非手に取ってみてはいかがでしょうか。
書籍は下記サイト、またはAmazonにて購入可能です。